Japanische Klassiker mit Furigana
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だいよじげんのおとこ
第四次元の男
海野 十三
Lesen Sie 第四次元の男 (だいよじげんのおとこ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.156 Zeichen · 18 Bildschirme
つまり、すーッと、かき消すように、わたくしの身体が見えなくなってしまうのである。
なんというばかばかしい話であろう――と、思う読者があるだろう。そういう読者よ。これから後を読むのをおよしなさい。君はきっと胸が悪くなるであろう。しかもなお、ばかばかしさが千倍万倍に増長していくのだから。この辺で、読むのをよすのが、お身のためであろうぞ。
さて、残りの読者諸兄姉よ、卿等は、よくぞこの行まで、平然とお残りくだすった。読者中の読者とは、実に卿等のことを指していうのであろう。わたくしは、永く永く卿等の芳名を録して――とまで書いてきたとき「お世辞はもういい加減にして、先を語れ」という声あり。はい、承知しました。こういう良質の読者には、何をいわれても、わたくしは一向腹が立たない。
さて、十中十までのわが愛読者諸兄姉よ(だが、まだゆだんはならない)。
とにかく、わたくしは、この一、二年この方、ふしぎな自分自身に気がついた。それは、わたくしの身体が、奇妙にも、誰にも見えなくなることがあるのだ。
一体こういう奇現象は、なにもわたくし一個人にかぎる現象でもなく、方々にこれと同じ現象をお持ち合わせの方があるのではないかと思う。