Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ふんにょうたん
糞尿譚
火野 葦平
Lesen Sie 糞尿譚 (ふんにょうたん) von 火野 葦平 (ひのあしへい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.974 Zeichen · 99 Bildschirme
見事、見事、とふざけたように扇をあげ、賜わろうにも日本号の槍がない、とあたりを見廻したが、ああ、よいものがあった、この女子をやろう、と芸者の肩を掴み、小森殿は女子が好きじゃ、どうじゃ、それとも、照葉にくらべると駄目かな、と云ってけたたましい声を立てて笑った。女子好きじゃといわれた刹那、彦太郎はどきんとした。いつかの扇谷温泉の一件を阿部が知っていての皮肉かと思ったのだ。然し、そうでないことがわかると、彼はほっとした。冗談でしょう、あんた、と彦太郎は苦笑し、コップを阿部にさした。お流れ頂戴、とコップを押しいただき、女に酌をさせたが、三分の一も入らぬうちに、コップをあげた。それから乱れた調子で盃が廻転したが、彦太郎も酔が廻って来た。しばらくすると、ああ、大事なこと忘れていた、と、やっと思い出したように、阿部が、女どもは一寸遠慮しといてくれ、と云った。なに? 内証話? と芸者は不服そうに、仲居を促して出て行った。小森君、実は、大事な話なんだが、と先刻の酔態はなく、素面のような調子で、声を細め、実印を持って来てくれたか、と訊いた。へえ、持って来ました、と答えると、実は、いよいよ先達来から問題になっていた糞尿汲取事業が市営となる時期が切迫して来た、先般の歎願書問題以来、俄然、輿論が沸騰して来たために、市当局としてこれ