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Japanische Klassiker mit Furigana

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べにすずめ

紅すずめ

小川 未明

Lesen Sie 紅すずめ (べにすずめ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.210 Zeichen · 9 Bildschirme

Aozora Bunko

まず、あの風を切る工夫をしなければなりません。」と、こまどりはいいました。

すずめは、大空を仰いでみました。

「なるほど、雲が走っています。あなたのおっしゃるように大風が吹いているようすです。どうしたら、私の小さな体が、風に吹き飛ばされずに、高く、高く飛んでゆくことができますでしょうか。教えてはくださいませんか。」

「それほどまでに、あなたがおっしゃるなら、教えてあげます。あなたは、これから三年の間、荒い海の上で風に吹かれながら飛ぶ稽古をなさるのです。そして、それができるようになったら、日輪のいるところを目がけて翔けて上がるのです。」

すずめは、感心して、美しいこまどりのいうことを聞いていました。

この話を黙って聞いていたからすは、鳴きながらどこへか飛び去りました。つづいてこまどりが、すずめを見下ろして、

「また、お目にかかります。」と、一言残して、からすとは、反対の方向へ飛んでいってしまいました。

独り、木の枝に残されたすずめは、このとき決心いたしました。それからまもなく、すずめも、北をさして姿を消してしまったのです。

あるときは、すずめはつばめにまじって、岩に砕ける白い波を見下ろしながら、海の上を翔けりました。