Japanische Klassiker mit Furigana
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こうぎょく
紅玉
泉 鏡花
Lesen Sie 紅玉 (こうぎょく) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.518 Zeichen · 23 Bildschirme
画工 踊る? 誰が踊る。
小児二 誰が踊るって、このね、環の中へ入って踞んでるものが踊るんだって。
画工 誰も、入ってはおらんじゃないか。
小児三 でもね、気味が悪いんだもの。
画工 気味が悪いと?
小児四 ああ、あの、それがね、踊ろうと思って踊るんじゃないんだよ。ひとりでにね、踊るの。踊るまいと思っても。だもの、気味が悪いんだ。
画工 遣ってみよう、俺を入れろ。
一同 やあ、兄さん、入るかい。
画工 俺が入る、待て、(画を取って大樹の幹によせかく)さあ、可いか。
小児三 目を塞いでいるんだぜ。
画工 可、この世間を、酔って踊りゃ本望だ。
青山、葉山、羽黒の権現さん
小児等唄いながら画工の身の周囲を廻る。環の脈を打って伸び且つ縮むに連れて、画工、ほとんど、無意識なるがごとく、片手また片足を異様に動かす。唄う声、いよいよ冴えて、次第に暗くなる。
時に、樹の蔭より、顔黒く、嘴黒く、烏の頭して真黒なるマント様の衣を裾まで被りたる異体のもの一個顕れ出で、小児と小児の間に交りて斉しく廻る。
地に踞りたる画工、この時、中腰に身を起して、半身を左右に振って踊る真似す。
続いて、初の黒きものと同じ姿したる三個、人の形の烏。