Japanische Klassiker mit Furigana
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こうぎょく
紅玉
泉 鏡花
Lesen Sie 紅玉 (こうぎょく) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.518 Zeichen · 23 Bildschirme
可厭だよ。咽喉だと血が流れるようでねえ。こんな事をしているんだから、気になる。よそう。まあ、独言を云って、誰かと話をしているようだよ……
(四辺をす)そうそう、思った同士、人前で内証で心を通わす時は、一ツに向った卓子が、人知れず、脚を上げたり下げたりする、幽な、しかし脈を打って、血の通う、その符牒で、黙っていて、暗号が出来ると、いつも奥様がおっしゃるもんだから、――卓子さん(卓をたたく)殊にお前さんは三ツ脚で、狐狗狸さん、そのままだもの。活きてるも同じだと思うから、つい、お話をしたんだわ。しかし、うっかりして、少々大事な事を饒舌ったんだから、お前さん聞いたばかりにしておいておくれ。誰にも言っては不可ないよ。ちょいと、注いだ酒をどうしよう。ああ、いい事がある。(酔倒れたる画工に近づく。後の烏一ツ、同じく近寄りて、画工の項を抱いて仰向けにす。)
酔ぱらいさん、さあ、冷水。
画工 (飲みながら、現にて)ああ、日が出た、が、俺は暗夜だ。(そのまま寝返る。)
初の烏 日が出たって――赤い酒から、私のこの烏を透かして、まあ。――画に描いた太陽の夢を見たんだろう。