Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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なっとうかっせん

納豆合戦

菊池 寛

Lesen Sie 納豆合戦 (なっとうかっせん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.774 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

私が、近所のお友達四五人と、礫川学校へ行く道で、毎朝納豆売の盲目のお婆さんに逢いました。もう、六十を越しているお婆さんでした。貧乏なお婆さんと見え、冬もボロボロの袷を重ねて、足袋もはいていないような、可哀そうな姿をしておりました。そして、納豆の苞を、二三十持ちながら、あわれな声で、

「なっと、なっとう!」と、呼びながら売り歩いているのです。杖を突いて、ヨボヨボ歩いている可哀そうな姿を見ると、大抵の家では買ってやるようでありました。

私達は初めのうちは、このお婆さんと擦れ違っても、誰もお婆さんのことなどはかまいませんでしたが、ある日のことです。私達の仲間で、悪戯の大将と言われる豆腐屋の吉公という子が、向うからヨボヨボと歩いて来る、納豆売りのお婆さんの姿を見ると、私達の方を向いて、

「おい、俺がお婆さんに、いたずらをするから、見ておいで。」と言うのです。

私達はよせばよいのにと思いましたが、何しろ、十一二という悪戯盛りですから、一体吉公がどんな悪戯をするのか見ていたいという心持もあって、だまって吉公の後からついて行きました。

すると吉公はお婆さんの傍へつかつかと進んで行って、