Japanische Klassiker mit Furigana
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なっとうかっせん
納豆合戦
菊池 寛
Lesen Sie 納豆合戦 (なっとうかっせん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.774 Zeichen · 8 Bildschirme
その日は、吉公ばかりでありません。私もつい面白くなって、一銭で二銭の苞を騙して取りました。すると、外の友達も、
「俺にも、一銭のをおくれ。」と、言いながら、みんな二銭の苞を、騙して取りました。お婆さんが、
「はい、有難うございます。」と、言っているうちに、お婆さんの手の中の二銭の苞は、見る間に二つ三つになってしまいました。
そのあくる日も、そのあくる日も、私達はこのお婆さんから、二銭の苞を騙して取りました。人の良いお婆さんも、家へ帰って売上げ高を、勘定して見ると、お金が足りないので、私達に騙されるのに、気がついたのでしょう。そっと、交番のお巡査さんに、言いつけたと見えます。
お婆さんが、お巡査さんに言ったとは、夢にも知らない私達は、ある朝、お婆さんに出くわすと、いつもの吉公が、
「さあ、今日も鉄砲丸を買わなきゃならないぞ。」と、言いながら、お婆さんの傍へ寄ると、
「おい、お婆さん、一銭のを貰うぜ。」と、言いながら、何時ものように、二銭の苞を取ろうとしました。すると、丁度その時です。急に、グッグッという靴の音がして、お巡査さんが、急いで馳けつけて来たかと思うと、二銭の苞を握っている吉公の右の手首を、グッと握りしめました。