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Japanische Klassiker mit Furigana

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ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 150.580 Zeichen · 287 Bildschirme

Aozora Bunko

時、鶴子は自分も泣きながら、―――しかし恨めしくもあるけれども、雪子ちゃんの思い詰めている様子があまり一途なので、可哀そうにもいじらしくもなって来て、それほど関西がよいのなら、いっそ好きなようにさしてやろうかと、考えることもある、蘆屋へ預けきりにしてしまうことは辰雄が許すまいけれども、今のところ手狭なのだから、広い家へ移るまででも行っているとか、でなければ、せめて十日か一週間行かしてやったら、それだけでも慰められ、元気づけられはしないであろうか、ま、そう云っても、何か適当な口実がなくては工合が悪いが、兎に角雪子ちゃんが今のような有様では、私は気の毒で見ていられない、あれでは当人より端の者が遣り切れない、と云うのであった。

これは一場の座談として語られたので、貞之助は、そんな風では兄さんも姉さんもお困りであろう、それには幸子あたりにも責任があることで、申訳がない、と云ったような挨拶をしただけで、悦子の病気のことなどは勿論云いはしなかった。が、帰って来てから、幸子との間に東京の話が出、雪子の近状を尋ねられてみると、事実を知らせるより仕方がなかったので、鶴子が云ったことを何一つ隠さずに告げた。