Japanische Klassiker mit Furigana
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 150.580 Zeichen · 287 Bildschirme
それで、十四日の朝、貞之助が事務所へ出て行く時は、彼は幸子を欠席させる方へ傾き、幸子自身はどうしても出席したいと云っていて、孰方とも決定が付かずにいたが、三時頃に陣場夫人から電話があって、あんた、あれからどんな工合、と云われてみると、ふん、もう大方ええねんわ、と、幸子はついそう答えてしまった。そんなら明日よろしいなあ、と、先方は直ぐ追っかけてそう云ってから、明日、時間は午後五時、集合場所はオリエンタルホテルのロビーと云うことに、野村氏の方からきめて来たからそうして貰いたい、尤もホテルへは集合するだけで、簡単にお茶を飲んでから、何処かの料理屋へ席を移して晩餐を取ることになる筈であるが、何処にするかはまだ極まっていない、見合いと云っても形式張らない小人数の会合のことだから、明日ホテルへ落ち合ってから相談の上で行く先をきめてもよいと云っている、野村氏の方は、当人一人だけ、それに私達夫婦が浜田氏の代理として附き添うことになるので、あなた方の方が三人とすると、六人である、と云うのであった。幸子はそれを聞いている間にいよいよ行くことに腹をきめたが、そんならそれでよろしいなあと、先方が駄目を押すのを、ちょっと、と云って呼び止めて、実は殆ど全快したようなものだけれども、外出するのは明日が始めてであり、まだ完全に出血が止っ