Japanische Klassiker mit Furigana
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 150.580 Zeichen · 287 Bildschirme
「何やいな、雪姉ちゃんあの着物持って来てたのんかいな」
と、妙子は幸子のうしろへ廻ってお太鼓を結んでやりながら、雪子がちょっと出て行った隙にそう云って可笑しがった。
「雪子ちゃんは黙ってて何でも自分の思うこと徹さな措かん人やわ」
と、幸子が云った。
「―――見てて御覧、今に旦那さん持ったかて、きっと自分の云うなりにしてしまうよってに」
京都では貞之助が、花見の雑沓の間にあっても、赤児を抱いた人に行き遇わす毎に幸子がはっと眼を潤ませるのに当惑したが、そんな訳なので今年は夫婦が後に残るようなこともせず、日曜の晩に皆一緒に帰って来た。そして、それから二三日過ぎて、四月の中旬に雪子は東京へ立って行った。