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Japanische Klassiker mit Furigana

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ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 150.580 Zeichen · 287 Bildschirme

Aozora Bunko

ないけれども、そんなことは雪子ちゃんがお嫁に行く迄の、当座の間のことだ、それより私は、あんなに雪子ちゃんは子供の世話をすることが好きなのだから、今のところ悦子と云うものを当てがって置いて、いくらかでも婚期に後れた不仕合せを忘れさせようと思っているのだ、こいさんには人形の製作と云う仕事もあり、それに伴う収入もあるのに、(そして密かに云い交している人もあるらしいのに)雪子ちゃんには何もそう云うものはないし、極端に云えば身の置き所もないような境涯なのだから、あたしとしてはあの人が可哀そうでならない、それで悦子に雪子ちゃんの孤独を慰める玩具の役をさせてあるのだ、と云うのであった。

雪子は幸子のそこまでの考を酌み取っていたかどうか知れないが、実際悦子が病気などの時には、母親でも看護婦でもとてもこうは行くまいと思えるほど献身的に介抱に努めた。そして悦子がいるために誰か一人留守をしなければならない場合、なるべく自分がその任に当って、幸子夫婦や妙子を出してやるようにした。だから今日の日曜なども、いつもならば彼女は居残るところなのであるが、生憎今日の会と云うのは、阪急御影の桑山邸にレオ・シロタ氏を聴く小さな集りがあって、それに三人が招待されていると云う訳で、雪子は外の会ならば喜んで棄権するのだけれども、ピアノと聞くと行かず