Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 150.580 Zeichen · 287 Bildschirme
はおかしいけれども、ほんとうの昔の箱入娘、荒い風にも当らないで育ったと云う感じの、弱々しいが楚々とした美しさを持った顔と云えば、先ずうちの雪子ちゃんなどの顔ではあるまいか、あの美しさが分ってくれて、是非ともああ云う人がほしいと云うのでなければ私の妹は上げられない、と、雪子のために大いに弁じたものであったが、でも本心は、さすがに優越感を抑え難いところもあって、「あたしが一緒やったら雪子ちゃんの邪魔することになるねんて」と、夫の貞之助の前でだけは幾らか誇らしげに云ったりした。貞之助も亦、「そんなら僕だけ附いて行ったげる。お前は遠慮しとき」と云ったり、「いかん、まだそれでもいかん。もっともっと地味に作らなんだら、又妹のお株を取る云われるがな」と、化粧や着附のやり直しをさせたりしながら、矢張内心はそう云う花やかな妻を持ったことに喜びを感じている様子が、幸子の眼にははっきりと見えた。それで、幸子は、雪子の見合いに立ち会うのを差控えたことも一二度あったくらいであるが、大概の場合、本家の姉の代理としてどうしても出席しなければならないようにさせられたし、雪子がまた、中姉ちゃんが附いて来てくれなければ嫌だと云うことが多かったので、そんな時には、随分地味な拵えをして行くように努めはしたものの、日頃の衣裳持ち物が派手なものばかり