Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

けっこんろんのせいかく

結婚論の性格

宮本 百合子

Lesen Sie 結婚論の性格 (けっこんろんのせいかく) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.019 Zeichen · 16 Bildschirme

Aozora Bunko

て行ったかという、その動きの真実の中にこそある。

ひところの日本にあった、結婚はしたくはないが、子供は欲しいという表現は、ジュヌヴィエヴが、俗人でていさいやの父親というものに代表されているフランス社会の保守の習俗にぶっつけて、その面皮をはぐことで人間の真実の生活の顔を見ようと欲した激烈な感情とは、またおのずから質の異ったものであったと思える。

女性として男性に結ばれてゆく自然さを自分に肯定しようとする積極の面と、そのことが習俗的にもたらす形体が与える負担のうけがい難さとの間に生じる感情の分裂が、結婚はしたくないが子供は欲しいといういっそう矛盾した表現に托されたのであったと思う。そこには、いかにもくすぶられた向上心と、女のある意味での消極なすねかたがあると思われる。何故なら、結婚はしたくないが子供は欲しいという表現は、半面で男性の在来のものの考えようをこばみながら、その半面ではいっそう無防衛に男に対する自分の女としての性をひらいているわけであり、そのことで何か女性の新しい積極さがあるようによそおいながら、本質は、そういう目新しさにひかれる男性の感情をあやしているのであるから。