Japanische Klassiker mit Furigana
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ぞくごくちゅうき
続獄中記
大杉 栄
Lesen Sie 続獄中記 (ぞくごくちゅうき) von 大杉 栄 (おおすぎさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 24.326 Zeichen · 49 Bildschirme
よしまた、それを知ったところで、それが何になるとも思った。
おしゃべりの僕等の仲間も、その男に会った時には、みな黙ってただ顔を見合せた。いつも僕の隣りにいた荒畑は泣き出しそうな顔をして眉をぴりぴりさせた。そして誰も、その男の方をちょっと振りむいただけで、幾秒間の間でも直視しているものはなかった。
幾度懲罰を食っても
この懲罰で思い出すが、囚人の中には、どんな懲罰を、幾度食っても獄則を守らないで、とうとう一種の治外法権になっている男がある。どこの監獄でも、いつの時にでも、必ず一人はそういう男がある。
もう幾度も引合いに出した、東京監獄のあの死刑囚の強盗殺人君も、その一人だ。
巣鴨では例の片輪者の半病監獄にいたのだから、さすがにそういうのには出遭わなかったが、それでも裁判所の仮監で同じ巣鴨の囚人だというそれらしいのに会った。
長い間仮監で待たせられている退屈しのぎに、僕は室の中をあちこちとぶらぶら歩いていた。そこへ看守が来て、動かずに腰掛けてじっとして居れと言う。裁判所の仮監は、あの大きな建物の地下室にあって、床がタタキでそこに一つ二つの腰掛が置いてある。