Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ぞくごくちゅうき
続獄中記
大杉 栄
Lesen Sie 続獄中記 (ぞくごくちゅうき) von 大杉 栄 (おおすぎさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 24.326 Zeichen · 49 Bildschirme
「ね、旦那、こんどはもう私は出たら泥棒はやめです。馬鹿馬鹿しいですからね。いくら暴れたって、泥棒じゃ誰も相手にしちゃくれないでしょう。だから、こんどは私、旦那のところへ弟子入りするんです。ね、いいでしょう、旦那、出たらきっと行きますよ、旦那の方じゃ、暴れれば暴れるほど、名誉になるんでしょう。そして監獄に来ても、まるで御大名で居られるんですからな。」
僕がもう半年ばかりで出ようという時に、渡辺が来て、こんなことを言った、僕は少々困ったが「ああ来たまえ」とだけは言って置いた。
が、いまだにまだ、この男はそのいわゆる「弟子入り」に来ない。どこに、どうしているんだか。たぶんまた、どこかの監獄にはいっているんだろうとは思うが。泥棒にはちょうどいい、小柄の、はしこそうな、まだ若い男だったが。
しかしこの「弟子入り」は、向うで来なくっても、すでに僕の方で向うに「弟子入り」していたのだった。その後僕は、「野獣」と題して、僕の雑誌に彼を歌ったことがあった。
また向う側の監房で荒れ狂う音がする、
怒鳴り声がする、
歌を歌う、
壁板を叩いて騒ぎ立てる。
それでも役人は知らん顔をしてほおって置く。