Japanische Klassiker mit Furigana
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みどりいろのとけい
緑色の時計
小川 未明
Lesen Sie 緑色の時計 (みどりいろのとけい) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.276 Zeichen · 7 Bildschirme
これを見たとき、さすがに、ぼくは、世間には、こんな生活もあるのかと考えられて、なんとなくいたたまらない気持ちがしました。
「さあ、もう帰ろうよ。」と、ぼくは、弟をうながして、二人は、さっききたときの道をもどったのであります。
星の光が、うるんで見える晩でした。家へつくと、つかれて、がっかりしました。
「おじさんは、うそつきだね。」と、弟は、憤慨しました。
「あの、S町で、なかったかもしれないよ。」と、ぼくが、いいました。
「どうして。」と、弟は、いぶかしそうに、問いかえしました。
「だって、あのあたりに、外国人なんか、いそうもないじゃないか。」
そう、ぼくが、いうと、なるほどそうだねと、いわぬばかりに、弟は、頭をかしげながら、
「こんど、おじさんがきたら、よく聞いてみようね。」といいました。
そののち、どうしたのか、しばらくおじさんは、見えませんでした。ある日のこと、とつぜんおじさんが、病院でなくなられたという知らせがありました。これを聞いて、みんなが、どんなにおどろいたかしれません。
「まあ、あのおわかさで、なんのご病気でしたでしょう。」と、おかあさんは、なみだぐまれました。