Japanische Klassiker mit Furigana
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るこうしんそう
縷紅新草
泉 鏡花
Lesen Sie 縷紅新草 (るこうしんそう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 24.566 Zeichen · 48 Bildschirme
幻を見て涼んでいた、その中に初路さんの姿も。)と、お京さん、好なお転婆をいって、山門を入った勢だからね。……その勢だから……向った本堂の横式台、あの高い処に、晩出の参詣を待って、お納所が、盆礼、お返しのしるしと、紅白の麻糸を三宝に積んで、小机を控えた前へ。どうです、私が引込むもんだから、お京さん、引取った切籠燈をツイと出すと、
――この春、身を投げた、お嬢さんに。……心中を仕損った、この人の、こころざし――
私は門まで遁出したよ。あとをカタカタと追って返して、
――それ、紅い糸を持って来た。縁結びに――白いのが好かったかしら、……あいては幻……
と頬をかすられて、私はこの中段まで転げ落ちた。ちと大袈裟だがね、遠くの暗い海の上で、稲妻がしていたよ。その夜、途中からえらい降りで。」……
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辻町は夕立を懐うごとく、しばらく息を沈めたが、やがて、ちょっと語調をかえて云った。
「お米坊、そんな、こんな、お母さんに聞いていたのかね。」
「ええ、お嫁に行ってから、あと……」
「そうだろうな、あの気象でも、極りどころは整然としている。嫁入前の若い娘に、余り聞かせる事じゃないから。