Japanische Klassiker mit Furigana
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びしょうねん
美少年
岡本 かの子
Lesen Sie 美少年 (びしょうねん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.417 Zeichen · 27 Bildschirme
「すると、また、時春さんの顔は、生きてたときより何倍か美しく、まるで役者の生人形のよう、あのまま焼くのは惜しいくらいだったよ」
おまえさんにも一目見さして置き度かった、とつくづくお祖母さんはいった。
これを聞くと、わたしは、女だてらに思わず「へへん」とせせら笑いをして、お祖母さんに目を瞠らしてしまった。あわてて口を押えて考えてみるのに、それはわたしが笑ったのであろうか、それとも、わたしにいつか浸み込まされていた時春の気持が、わたしをしてこう笑わしめたのであろうか。
「よせやい、いけ好かねえことを。おいら化粧なんかいらねえ。おいらせめて素顔で死にてえのだ。ほんとういうと野暮な素顔でよ」
時春が暴言癖の口調で、しかも切実な力を籠めて、こういうのがどこからか聞えるようだった。