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Japanische Klassiker mit Furigana

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びじゅつがっこうじだい

美術学校時代

高村 光太郎

Lesen Sie 美術学校時代 (びじゅつがっこうじだい) von 高村 光太郎 (たかむらこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.454 Zeichen · 15 Bildschirme

Aozora Bunko

ところが親父の方がその話に乗気になり、齢を取ってからでは不安であるが、今の中なら大丈夫だ、と言い出した。初め岩村先生は二千円を拵えろといい、二千円あれば旅費と向うに行って一時就職する迄の費用はあると言う。そうなってみると親父の方が一生懸命で、何でもかんでもやろうと、とうとう僕もその時始めて背広服というものを作ったのである。

僕は英語は相当達者だった。学校時代から神田の正則英語学校に通っていたので、英語については自信があった。正則に通うと言っても当時のことゆえ今のように乗物はなく、歩いていれば時間が間に合わない。それで自転車を買って一日中学校を駆け廻って勉強した。僕の家ではもと音楽が禁じられていたので、僕は小学校の時代から唱歌もやらないで通した。それは僕の曾祖父に当る人が富本の名人であったが、何か悪い人の為に毒薬を飲まされ、全身がふらふらになり、祖父はそのために酷い苦しみをしたのである。従って僕の親父もそのため一生涯大変な苦労をした。そんなわけで僕の家では誰に限らず子供の時から音楽は禁じられてしまった。

僕の母なども長唄から笛などもやった人であるが、きつく禁じられていた。