Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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はごろもものがたり

羽衣物語

小川 未明

Lesen Sie 羽衣物語 (はごろもものがたり) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 6.149 Zeichen · 12 Bildschirme

Aozora Bunko

「天女さま、私が悪いのでございます。わがままをいって、あなたを苦しめて申しわけがありません。どうぞ、お許しくださいまし。」と、頭をひくくたれました。

すると、天女は、頭を上げて、

「人間は人間のつとめをはたして、とうといのであります。もし、だれでもその道をあやまるなら、どんな不幸が起こらぬともかぎりません。それゆえ、早く私を空へ返してください。」と、目に涙を浮かべていいました。

若者は、天女のどこまでもやさしく、正しいのに感心しました。そして、自分が悪かったのをさとると、こうして立っているのさえ、なんとなく気恥ずかしくなったのです。

「あなたは、天にいらして、なにをなさっていられますか。」と、若者は聞きました。

「私は、神さまにお仕えしています。雲の上にて、五色の機を織ります。また、神さまのお使いで、ときどき、星の世界から星の世界へと、飛びまわることもあります。」と、天女は答えました。

若者は、ていねいに羽衣を天女の前へさし出しながら、

「どうぞ、これをお受け取りくださいまし。ついては、こんなお願いをするのも、まことにあつかましい話ですが、せっかくのお名残に、せめていつまでも、美しい、正しいあなたに、お目にかかった思い出となるような、なにかおしるしをいただきたいのですが、かなわぬ願いでございましょうか。