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Japanische Klassiker mit Furigana

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かんがえこじき

考えこじき

小川 未明

Lesen Sie 考えこじき (かんがえこじき) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.263 Zeichen · 9 Bildschirme

Aozora Bunko

ちょうど、そんなことを考えているときでした。

「清吉、たいへん待たせて、すまなかったね。」と、おじが、いそいでやってきました。

かれは、うしろに心をひかれながらも、おじといっしょに、電車に乗って、そこを立ち去らなければならなかったのであります。そして、だれから、いわれたというわけではないが、かれは、そのままかえったのをひきょうとして、みずからの勇気なさを後悔しました。わすれようとしても、目の前へ、つまずいてたおれる人の姿が浮かんで、自分を苦しめ、むちうったのであります。とちゅう、おじから、なにを話しかけられても、朗らかな返答ができませんでした。ちょうど、その気持ちは、学校で、いくら考えても、算術の答えができなかったときのように、頭の中が、もやもやとしていたのでした。家へかえってからも、しつこく後悔がくりかえされたのです。

清吉は自分のへやへはいって、ひとりとなりました。そして、また考えこみました。

「たしかに危険で、注意しなければならぬことだった。それをどうして、なんともせずに、ほうってきたのだろうか。」

かれは、自分に向かって、問いただすのでした。