Japanische Klassiker mit Furigana
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おうがいのけんこうとし
耄碌寸前
森 於菟
Lesen Sie 耄碌寸前 (おうがいのけんこうとし) von 森 於菟 (もりおと) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 43.925 Zeichen · 89 Bildschirme
ときにあんたはすてきな経験をしたようにきいたが、どうだね」と隣のおばあさんの死体を顧みた。
「それはあたしじゃありませんよ。店子といっしょに浜で暮した時のお隣の話でさあ。新婚の御夫婦でしたが、旦那さんは、いいとこの息子さんでつとめ人、お嫁さんもきれいな人でしたが、世帯を持って三日目の朝いつまでも起きません。新婚だからみんな遠慮してたんですが、その前の晩何か口争いをしているのをあたしがきいたんです。あらいやだ、のぞいたりなんかしたんじゃありません。お昼過ぎになってあまり心配なので、近所の若い衆二、三人といっしょに雨戸をたたき破ってはいったんです。驚きました。うちの中は血の海。警察の旦那に来て頂いて調べてもらいました。旦那さんはやすんだままのおふとんの上で、うつぶせに倒れていたので、起して見ると、両足の間の大切な所が根元から剃刀でそっくり切られていて、その辺に、柄のついたふぐ提灯のようなものが血にそまって落ちていたそうです。奥さんは、その剃刀をしっかり握って、胸や腹を四、五ヶ所も掻き切っていたのは、むごたらしくてあたしには見ることができません。よく調べると鏡台の上に書置がありました。