Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しょっこうとびしょう
職工と微笑
松永 延造
Lesen Sie 職工と微笑 (しょっこうとびしょう) von 松永 延造 (まつながえんぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 71.696 Zeichen · 144 Bildschirme
けれど私は何うしてもやめられなかった。それで、一日五十個以上は売らないと云う戒律を立てて、此の商売を続けて行くのであった。そして悲しい事に、こんな新らしい悪事が何でもない習慣に変じて行った。
初めが終り
ああ此の商売を何処迄も続けて行けたなら、私は何んなに都合よく暮せたろう。けれど例の通り遂に一つの支障が起った。私は一人の美しい娘に見惚れて了った。それ丈の事である。だが何と云う美しい娘であったろう。それを何う説明してよいかが分らないので私は苦しい。あの洗われたような娘はいつも苦しそうに肩で息をする癖があるが、決して妊娠をしているのではなかった。いや彼の女程に純真な処女が又とあって好いものだろうか。序でに云いたす事だが、私自身が大変に毛の薄い男であった為か、私は毛の多い女を此の上もなく好んだ。そして丁度その娘と来ては髪の毛が沢山で長かった。その癖、うす鬚なぞは一寸も生えていなかった。※(始め二重括弧、1-2-54)実を云うと鬚が生えて居ても毛の多い女の方が私は好きであった。※(終わり二重括弧、1-2-55)つまらなくとも聞いて下さい。
私は此の娘を毎日見ていないと悩ましい気持になった。