Japanische Klassiker mit Furigana
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しょっこうとびしょう
職工と微笑
松永 延造
Lesen Sie 職工と微笑 (しょっこうとびしょう) von 松永 延造 (まつながえんぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 71.696 Zeichen · 144 Bildschirme
※(始め二重括弧、1-2-54)私はその時或る薬を煮ていて、一定の煮沸時間を知るため、時計に注意していたんですがね。※(終わり二重括弧、1-2-55)可笑しいな、と私は考えました。一寸した戯れの心から、私はあの不用の室へ様子を見に行ったんです。すると何うでしょう。扉がしまっていて、私が押しても引いても動かないんですね。ははあ之は中から鍵がかけてある、そして、鍵がその儘、鍵穴へ嵌っている、と私は感づきました。そして室を掃除するのに、鍵を掛けると云うのは何より理に合わない話しではありませんか?」
「妹は……中に居ったのですか? 泣いてでもいたんですか?」兄である私は当然他人よりも熱心になって訊いた。
「私は悪い所へ来て了ったと思いました。唯それ丈です。勿論ハタキの音も何も聞えませんでした。それから、ずっと後になって妹さんに鍵を持っているのかと尋ねて見たんです。答えは私の予想通り、若い主人が持っているのだと云うことでした。私は単なる興味丈で、そう云う事を探るのは罪だと思いましてね、その先を突き詰めて聞くのを態と避けたのですが、今になって見ると、もっと深く知って置けばよかったと悔いているのです。