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Japanische Klassiker mit Furigana

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はいたい

胚胎

宮本 百合子

Lesen Sie 胚胎 (はいたい) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 27.077 Zeichen · 55 Bildschirme

Aozora Bunko

しがいのある事をすれば敵が一人ふえ、立派なもののうしろにはいつもみじめな影のさすのはきまった事なのじゃ。

わしはこれから「カノサ」に参って法王に会うて参らねばならぬ。

只わしを偉大なものに致すためにのう。

王は長椅子によって深い溜息をつきながら小さくまたたく燈火を見ながら極く低くつぶやく。

王  わし自身のためじゃ、

最後の勝利を得るためなのじゃ。

首をたれて右の手でそれを支う。

静かに幕

第二幕

第二場

場処

イタリー、サレルノの一農家(法王の仮居する家)

景 舞台の略中央に、貧しいながらも白い清潔な帳を垂れた寝台が置いてある。

その囲りには古い家具が取りとめなくならんで、一番寝台に近い壁に十字架に登ったキリストの木彫が掛かって居る。

その他の壁には、色の分らないまでに古びた絵等をはり、出窓めいた窓の縁に小さい鳥籠が置いてあって、中には何にも居ない。新らしい野菜を盛った大きな盆が隅の方に明るい色をして居る。

品の好くて見栄えのしない法衣をまとった二人の若僧と、枯れた様な僧が一人寝台のすぐそばに居る。

二人の若僧は、大変に奇麗な顔をして居る。