Japanische Klassiker mit Furigana
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まいひめ
舞姫
Lesen Sie 舞姫 (まいひめ) von Mori Ōgai (森 鴎外) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.190 Zeichen · 33 Bildschirme
彼は父の貧しきがために、充分なる教育を受けず、十五のとき舞の師のつのりに応じて、この恥ずかしき業を教えられ、「クルズス」果ててのち、「ヰクトリア」座に出でて、いまは場中第二の地位を占めたり。されど詩人ハックレンデルが当世の奴隷といいしごとく、はかなきは舞姫の身の上なり。薄き給金にて繋がれ、昼の温習、夜の舞台ときびしく使われ、芝居の化粧部屋に入りてこそ紅粉をも粧い、美しき衣をもまとえ、場外にてはひとり身の衣食も足らずがちなれば、親はらからを養うものはその辛苦いかにぞや。されば彼らの仲間にて、いやしき限りなる業におちぬは稀なりとぞいうなる。エリスがこれをのがれしは、おとなしき性質と、剛気ある父の守護とによりてなり。彼は幼き時より物読むことをばさすがに好みしかど、手に入るは卑しき「コルポルタアジュ」と唱うる貸本屋の小説のみなりしを、余と相識る頃より、余が借しつる書を読みならいて、ようやく趣味をも知り、言葉の訛りをも正し、いくほどもなく余に寄するふみにも誤り字少なくなりぬ。かかれば余ら二人の間にはまず師弟の交わりを生じたるなりき。わが不時の免官を聞きしときに、彼は色を失いつ。