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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぶとうびょう

舞踏病

豊島 与志雄

Lesen Sie 舞踏病 (ぶとうびょう) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.648 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

まして学校の予習復習なんかとても出来やしない。始終変な風に身体をゆすってて、少しも坐に落付くということがなく、ともすると立上って踊り出す。それで、学校に行って聞いてみると、教室で先生も持て余してることが分った。然し見たところ、痩せた色艶の悪い子ではあるが、どこも病気らしいところはない。思案に余って相談に来た……とそう母親は訴えるのです。

ははあ例の舞踏病だな、と僕は思いました。そして診察してみると、もう確かな舞踏病です。診察の間にも、方々の随意筋が不随意にびくびくやってるじゃありませんか。然し、その病原を探る段になってからが困難です。舞踏病は単独に発することは殆んどないと云ってもいいんです。でまあいろいろ診察してみましたが、その日はとうとう分らずじまいです。それで一寸した投薬をして帰しました。

ところで、問題はその子供ではなくて、母親の方です。お召ずくめの隆とした服装のハイカラな若い婦人ですが、初め一目見た時から、どこかにはっきり見覚えがあります。それがどうしても思い出せません。勿論僕のところにはいろんな子供の患者が来ますし、随っていろんな母親も来ますが、そういった患者としての見覚えとはまるで違った、ごく遠いそして非常に親しい、云わば私交的な見覚えです。