Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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はんにゃのめん

般若の面

小川 未明

Lesen Sie 般若の面 (はんにゃのめん) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 4.249 Zeichen · 9 Bildschirme

Aozora Bunko

「私は、旅のものですが、知らぬ道を歩いて、日が暮れ、このあらしに難儀をしています。宿屋のあるところへ出たいと思いますが、町へは、まだ遠いでございましょうか?」と、たずねました。

主人は、その知らぬ男のようすをしみじみと見ましたが、まだ、それは若者でありました。どう見ても、ほんとうに、困っているように見られたのです。

「それは、お気の毒なことです。まあ、すこしこちらへはいって休んでから、おゆきなさい。」と、人のよい主人はいいました。

若者は、喜んで、あらしに吹かれてぬれた体を、家の内へいれました。この若者も、性質は、善良ですなおなところがあるとみえて、二人は、やがて打ち解けて話をしたのであります。

「私は、事業に失敗をして、いまさら故郷へは帰れません。私の故郷は、ここから遠うございます。どこかへ出かせぎでもして、身を立てたいと思って、あてもなく、やってきたのです。」と、若者は、いいました。

鍛冶屋の主人は、それは、あまりに無謀なことだと思ったが、すべて、成功をするには、これほどの冒険と勇気が、なければならぬとも考えられたのでした。

「それで、これから、どこへいきなさるつもりですか。