Japanische Klassiker mit Furigana
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りょうかんさまのしょ
良寛様の書
北大路 魯山人
Lesen Sie 良寛様の書 (りょうかんさまのしょ) von 北大路 魯山人 (きたおおじろさんじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.969 Zeichen · 14 Bildschirme
無邪気な子供の手になる手習、それは必ず良寛様の関心を呼ばないではいなかったであろう。それが良寛様の書の上に影響していることは察するに難くない。しかし、一千年前を目標として、当時の能書を師範として学び尽した良寛様、ゆくところまで行きついた良寛様、いわゆる名手になりきった良寛様は、今さら子供の稚拙そのままにくだけてゆくことは出来なかったようではあるが、それでも晩年の細楷には童年書家の影響を物語るものがありありと窺えるのである。名手の外皮に童技童心を包蔵していることは明瞭である。
元来、良寛様は相当圭角のある人であるようである。とても聞かん気に充ちた人であるかと思われる筋の見えるものがある。それが修養によりにわかに円熟に進まれたものであろうと思うのである。そのことはその墨跡の数点が物語るところである。なかにはずいぶん権柄ずくな調子のものもあって、私はそれをひしひし感じる。時と対手によっての感情の動きが眼に見えるようである。しかし概して晩年作は、円満にこなれきっている。それは世間欲がだんだんに清掃されていった証拠であると見てよいのではないか。
畢竟は外柔内剛の完成である。