Japanische Klassiker mit Furigana
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はなふぶき
花吹雪
Lesen Sie 花吹雪 (はなふぶき) von Dazai Osamu (太宰 治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.945 Zeichen · 33 Bildschirme
と題して先生が山椒魚に熱中して大損をした時の事を報告し、世の賢者たちに、なんだ、ばかばかしいと顰蹙せられて、私自身も何だか大損をしたような気さえしたのであるが、このたびの先生の花吹雪格闘事件もまた、世の賢者たちに或いは憫笑せられるかも知れない。けれども、あの山椒魚の失敗にしても、またこのたびの逸事にしても、先生にとっては、なかなか悲痛なものがあったに違いない、と私には思われてならぬので、前回の不評判にも懲りずに、今回ふたたび先生の言行を記録せむとする次第なのである。先生の失敗は、私たち後輩への佳き教訓になるような気がすると、前回に於いても申述べて置いた筈であるが、そんなら一体どんな教訓になるのか、一言でいえば何か、と詰寄られると、私は困却するのである。人間、がらでない事をするな、という教訓のようでもあり、いやいや、情熱の奔騰するところ、ためらわず進め! 墜落しても男子の本懐、何でもやってみる事だ、という激励のようでもあり、結局、私にも何が何やらわからないのだ。けれども、何が何やらわからぬ事実の中から、ふいと淋しく感ずるそれこそ、まことの教訓のような気もするのである。