Japanische Klassiker mit Furigana
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めばえ
芽生
宮本 百合子
Lesen Sie 芽生 (めばえ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 40.924 Zeichen · 81 Bildschirme
この上なく、一寸さわるとはちきれそうにしなった気持、純な感情のどれほど私の顔の上に表れて居るかって云う事は自分でさえ知る事が出来ました。
「あんまり何なら見ない方がいいよ」
母はこんな事を云うほどでした。
ざっと四時間ほどの間私は一寸もゆるみのない気持で見て居る事が出来ました。
一番おしまいのフィルムを巻き終った時もそこを出て道を歩いて居る時も私の心は芸術的なととのった形になって今ここで一声うたい出したら死ぬまでつづけられそうな詩が出来そうな自分の心持の全体が一つものに結晶してしまった様なだれにもさわってもらいたくない気持になって居ました。
母とmさんは御土産の相談をして居ました。
母はかなり綺麗な女の居る店で、かわいらしいこんな時ににあわしいお菓子を買いました。
「お父さまにネ」
こんな事を云って居るのもいかにも柔くやさしく私の心にひびいて来て居ました。
うすっくらい悪い事の胞子がいっぱいとび散って居る様なまがりっかどの、かどに居る露店のおばあさんのところに先有楽座の美音会の時にあった様なとんだりはねたりや、紙人形やなんか私のすきらしいものばっかり並んで居るのを母は目ざとく見つけて呉れました。