Japanische Klassiker mit Furigana
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めばえ
芽生
宮本 百合子
Lesen Sie 芽生 (めばえ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 40.924 Zeichen · 81 Bildschirme
こんな事を云って、今朝なった様な恐ろしさに又おそわれてジッとあれによりかかって居た。「でも若いよ、まだ……」あれはこう云って丁度大病人に医者がまだ心臓がはっきりしていらっしゃいますからって云うような調子で云って私の髪を指の間でチャリチャリと云わせて居た。
嬉しくってかなしい――夜は更けて行く。
〔無題〕
私達……私達ばかりじゃあなくたいていの人が、本の表紙などは一寸見てもうはなされないほどすきになるものや又もう二度と見たくない様な心持のする本もあると云うことを云う。そんなこと思うほうがほんとうか……おもわない方がほんとうか?
インクの色もその人の年によってすきな都合が違うと云うことをこの頃になって知った。
ようやくインクをつかいはじめた年頃から私達より一寸大きいころまでははっきりとしたブリューなんかがすきで、二十ぐらいになるともうじみな、書いたあとの黒くなる様なインクがすきになる。
その色のすききらいのぐあいはその年頃によってこの気持によるものらしいと私は思う。
私達は姿のととのわないものをすべて十五六と云って居る
十五六の時の娘達や男の子のととのわない中ぶらりんの姿をたとえたものである。