Japanische Klassiker mit Furigana
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めばえ
芽生
宮本 百合子
Lesen Sie 芽生 (めばえ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 40.924 Zeichen · 81 Bildschirme
銀座の竹葉のわきの通りは、だいだいのような香がする。そして混血児を見るような感じがする。
根津の神社のわきの坂は、青っくさいようなモルヒネのような香がする。
巣鴨ステーションの近所はもちのこげたような香がする。そいであすこいらの小家がみんなかびたもちで目に見えない大きなさいばしがそれをあみの上にのせてあっちにやったりこっちにやったりして居るように思われる。
根津のところから西片町にぬける奥井さんの細い通り露路はおばあさんのあたまのあぶらの様な香がする。
林町の裏町の家の間のせまいつきあたりの様な町があるとこは、おせんこくさい様な香がする。それは、そこは小家が沢山ならんで居て大抵そこにおばあさんが多くすんで居る。それを知って居るんでおせんこくさい香がするように感じるのかも知れない。
もとよりこんなことは人それぞれの感じでちがって居るから、あたって居るかどうだかわからないけれども。
人が町によって色があると云うけれども私にははっきりこれがわからないけれども。
浅草が豚の油でといた紅のような気のするのと、
染井の墓地に行くまでの通りの、孔雀石をといてぬった青のような気がするのと、