Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
めばえ
芽生
宮本 百合子
Lesen Sie 芽生 (めばえ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 40.924 Zeichen · 81 Bildschirme
仕事をしなくてはいけない、仕事をしない人間は生き甲斐のない人間だと云うこの言葉だけは知って居るけれ共、何故仕事をしなければならないか? と云う問題になるとはっきり分らないものだ。
この頃は天才がふえた。ことに雑誌なんかの上で大人が一二度小才のきいた文章が出してあるとすぐ「前途多望の天才」とかなんとか云う尊称がたてまつられる。そんな人にかぎってその投書の一年とつづいた事がなく、その次からの文がきっと前よりも劣って居る。「天才のねうちが下ったナア」と思われる。
何故昔は男でも色のはでな模様のある着物を一般の人が着て居たのに、この頃は男の着物と云えば黒っぽいもののようにきまってしまったんだろうか? どんな深いわけが有るんだろうかと思われる。
私は何だかもうずっとたったら男のと女のすれ違う時が来るんじゃないかと思われる。何と云うわけなしにただ……
髪の毛のこわい人は人間もこわいとある人が云って居る事である。
けれども私はこの間、私の知って居る人でかみの毛はごくこわいが、気のやさしい涙もろい人を見つけた。その日から、そのことばがうそのように思われて来た。