Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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めばえ

芽生

宮本 百合子

Lesen Sie 芽生 (めばえ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 40.924 Zeichen · 81 Bildschirme

Aozora Bunko

と。だれでも思い、だれでも云うことだけれども私はつくづくそう思う。

どんなに着かざった人を見ても、きれいに御化粧して居る人を見ても「人間だ!」と思うとなぜだか興がさめる。

よくものを買うと景品がついて来る事がある。私は人間の世の中には買物でなくっても景品と云うものはある、と思う。

気まぐれでフッと思い立った時に、急にもの事のしたくなるのは我ままの一つだけれども思いながらうっちゃりぱなしにして置いてしたものよりはたしかに結果がいいし興味もある。そうなると一部分の我ままはかまわないものじゃあないかとも思われる。

何をするでも魚の魚ら□□になってはならない。

私は本をつんで机の前に坐って、原稿紙のかおを見ると年だとか女だとか云う事から遠ざかってしまう。テーブルに向って箸をとると、年と女だって云う事がはっきりと心に浮ぶ。どう云う心理状態だかわからない。

鴨の夫婦が俵に足をつけたような形をして、ヨチヨチとあるいて食物がありながらなおせわしそうにあさって居る様子を人間が見て滑稽だと云う。けれども人間は鴨よりもなお悪がしこい知恵もあり、きたない心もある。そして一つの小っぽけな光るものを得ようためにあざむかずとすむものをだましたり、めかくしをするように人の心をすかし見たりして居るのを人間より一段上のものが居て見たらば人間