Japanische Klassiker mit Furigana
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わかきひのジンギスカン
若き日の成吉思汗
林 不忘
Lesen Sie 若き日の成吉思汗 (わかきひのジンギスカン) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 33.827 Zeichen · 68 Bildschirme
羊毛を積んだ車の中に、三日三晩僕を匿って、君がその番をしてくれた――。
合爾合姫 泰赤宇徒の兵隊が、あなたの隠れていらっしゃる羊毛のなかへ、何度も剣を突き刺すので、妾、はらはらしましたわ。
成吉思汗 それより、滑稽だったのは、いくら捜してもいないもんだから、泰赤宇徒の奴らが君の瑣児肝失喇の荘園を出て行ってからさ。やっと車から這い出して、いや、食べた、食べた。なにしろ、三日目に食い物にありついたんだからねえ。まったく、あの時の羊の肉は美味かったなあ。今でも忘れないよ。
合爾合姫 ええ、そうそう。あなたったら、いくらでも召し上るんですもの。妾、お腹がどうかなりはしないかと思って、ずいぶん心配しましたわ、ほほほほほ。
成吉思汗 あ、笑った! あ、笑った! 合爾合が笑った。とうとう合爾合を笑わせたぞ、あははははは。(ふと心づいて冷静に月を仰ぐ)ふむ、おれはいったい何を言っているんだ。ああ、向うの山の端が、かすかに白みかけて来たぞ。今日はあの峠を越えて、乃蛮国へ攻め入るのだ。都の和林を出てから、もう二月あまりの旅だ。人も馬も、すこしの疲れも知らない。ありがたいことだ――うむ、そうだ。