Japanische Klassiker mit Furigana
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ちゃわんのきょくせん
茶碗の曲線
中谷 宇吉郎
Lesen Sie 茶碗の曲線 (ちゃわんのきょくせん) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.740 Zeichen · 10 Bildschirme
陶器や磁器では、色とか艶とかいうものも一役買うであろうから、話は少し厄介になるが、土器の場合ならば、一応は形、即ち曲線の性質だけで、何かの法則が出て来そうである。
弟はこういう見込みで、いろいろな土器についてその形を精密に測り、切断面に相当する曲線をたくさん作っていた。土器の形はみなちがうのであるから、この曲線は、もちろんいろいろな形をしている。しかし一つの型に属する土器の曲線には、何となく互に似たところがあり、何か一定の法則がありそうに見える。この法則を巧く数学的に表現することが出来れば、目的は達せられるはずである。
それでいろいろな方法で、この曲線の分析を試みてみた。一番簡単なのは、各点の彎曲率を測って、その値が壺の上から下までの間に、どういう変化をしているかを調べてみることである。彎曲率がどこも一定ならば、曲線は円である。上の方が小さく、下の方が大きければ、下ぶくれの形になる。凹んでいる部分は、彎曲率を負にとればよいのでその凹み方も、負の値の大小できまる。こういう風に考えてみると、彎曲率の分布状態で、いわゆる型が表現されそうである。
もっとも分布状態という言葉には、実は少し誤魔化しがあるので、状態というからには、それ自身がまた一つの曲線になる。