Japanische Klassiker mit Furigana
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きくもようさらやまきだん
菊模様皿山奇談
三遊亭 円朝
Lesen Sie 菊模様皿山奇談 (きくもようさらやまきだん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 189.935 Zeichen · 379 Bildschirme
彼の松蔭大藏は智慧が有って、一家中の羽振が宜くって、物の決断は良し、彼を抱込めば宜いと寺島兵庫と申す重役が、松蔭大藏を抱込むと、松蔭は得たりと請合って、
大「十分事を仕遂せました時には、どうか拙者にこれ/\の望がございますが、お叶え下さいますか」
寺「委細承知致した、然らば血判を」
大「宜しい」
と是から血を出し、我姓名の下へ捺すとは痛い事をしたもので、ちょいと切って、えゝと捺るので、忌な事であります。只今は血を見る事をお嫌いなさるが、其の頃は動ともすれば血判だの、迚も立行が出来んから切腹致すの、武士道が相立たん自殺致すなどと申したもので、寺島松蔭等の反逆も悉皆下組の相談が出来て、明和の四年に相成りました。其の年の秋までに謀策を仕遂せるのに一番むずかしいものは、浮舟という老女で年は五十四で、男優りの尋常ならんものが属いて居ります。此者を手に入れんければなりません。此者と物堅い渡邊織江の両人を何うかして手に入れんけりゃアならんが、これ/\と渡邊に打明けていう訳にはいかずと、云えば直に殺されるか、刺違えて死兼ぬ忠義無類の極頑固な老爺でございますから、これを亡いものにせんけり