Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きくもようさらやまきだん

菊模様皿山奇談

三遊亭 円朝

Lesen Sie 菊模様皿山奇談 (きくもようさらやまきだん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 189.935 Zeichen · 379 Bildschirme

Aozora Bunko

大「そりゃア何ういう訳か」

林「第一剣術を知りませんから武士にはなれましねえ」

大「剣術を知らんでも、文字を心得んでも立派な身分に成れば、それだけの家来を使って、それだけの者に手紙を書かせなどしたら、何も仔細はなかろう」

林「でござえますが、武士は窮屈ではありませんか、実は私は町人になって商いをして見たいので」

大「町人になりたい、それは造作もない、二三百両もかければ立派に店が出せるだろう」

林「なに、其様には要りませんよ、三拾両一資本で、三拾両も有れば立派に店が出せますからな」

大「それは造作ない事じゃ、手前が一軒の主人になって、己が時々往って、林藏一盃飲ませろよ、雨が降って来たから傘ア貸せよと我儘を云いたい訳ではないが、年来使った家来が出世をして、其の者から僅かな物でも馳走になるは嬉しいものだ、甘く喰べられるものだ」

林「誠に有難い事で」

大「ま、もう一盃飲め/\」

林「ヒエ大層嬉しいお話で、大分酔いました、へえ頂戴いたします、これははや有難いことで……」

大「そこでな、どうも手前と己は主家来の間柄だから別に遠慮はないが、心懸けの悪い女房でも持たれて、忌な顔でもされると己も往きにくゝなる、然うすると遂には主従の隔てが出来、不和になるから、女房の良い