Japanische Klassiker mit Furigana
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きくもようさらやまきだん
菊模様皿山奇談
三遊亭 円朝
Lesen Sie 菊模様皿山奇談 (きくもようさらやまきだん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 189.935 Zeichen · 379 Bildschirme
一人の侍、裏手の外庭の林の前へまいると、グックと云うものがある。はて何だろうと暗いから、透して見ると、お手飼の白班の犬が悶いて居ります。怪しの侍が暫く視て居る。最前から森下の植込みの蔭に腕を組んで様子を窺うて居るのは彼の遠山權六で、曩に松蔭の家来有助を取って押えたが、松蔭がお羽振が宜いので、事を問糺さず、無闇に人を引括り、上へ手数を掛け、何も弁えん奴だと權六は遠慮を申付けられました、遠慮というのは禁錮の事ですが、權六些とも遠慮をしません、相変らず夜々のそ/\出てお庭を見巡って居りますので、今權六が屈んで見て居りますと、犬がグック/\と苦しみ、ウーンワン/\と忌な声で吠える、暫く悶いて居りましたが、ガバ/\/\と泡のような物を吐いて土をむしり木の根方へ頭をこすり附けて横っ倒しに斃れるのを見て、怪しの侍が抜打にすうと犬の首を斬落して、懐から紙を取出し、すっかり血を拭い、鍔鳴をさせて鞘に収め、血の附いた紙を藪蔭へ投込んで、すうと行きに掛るから權六は怪しんですうッと立上り、
權「いやア」
と突然に彼の侍の後から組附いた時には、身体も痺れ息も止る