Japanische Klassiker mit Furigana
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きくもようさらやまきだん
菊模様皿山奇談
三遊亭 円朝
Lesen Sie 菊模様皿山奇談 (きくもようさらやまきだん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 189.935 Zeichen · 379 Bildschirme
事になるので、僅でも先ず高持に成りました事で、毎日棒を持って歩きますが、一体勉強家でございまして、少しも役目に怠りはございません、誠に宜く働き、人足へも手当をして、骨の折れる仕事は自分が手伝いを致して居りました。此の事が御重役秋月喜一郎というお方の耳に入りどうか權六を江戸屋敷へ差出して、江戸詰の者に見せて、惰け者の見手本にしたいと窃かに心配をいたして居ります。
九
粂野美作守さまの御舎弟に紋之丞前次さまと云うが有りまして、当時美作守さまは御病身ゆえ御控えに成って入らっしゃるが、前殿さまの御秘蔵の若様でありましたから、御次男でも中々羽振りは宜うございますが、誠に武張ったお方ゆえ武芸に達しておられますので、馬を能く乗るとか、槍を能く使うとか云う者があると、近付けてお側を放しません。所で件の權六の事がお耳に入りますと、其の者を予が傍へ置きたいとの御意ゆえ、お附の衆から老臣へ申し立て、上へも言上になると、苦しゅうないとの御沙汰で、至急に江戸詰を仰付けられたから、母もお千代も悦びましたが、悦ばんのは遠山權六でございます。窮屈で厭だと思いましたが、致し方がありませんから、江戸谷中三崎の下屋敷へ引移ります。