Japanische Klassiker mit Furigana
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はなばなしきしゅんかん
華々しき瞬間
久坂 葉子
Lesen Sie 華々しき瞬間 (はなばなしきしゅんかん) von 久坂 葉子 (くさかようこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 45.114 Zeichen · 92 Bildschirme
南原杉子は軽く頭をさげた後、
「ねえ、これ、あずかって下さんない? 私、ちょっとバタバタ出かけなきゃならないの」
大きな風呂敷包にはじめて蓬莱和子は気がついた。何故なら、それまで南原杉子の容姿の観察にいそがしかったのだ。
「はいはい御預りしますわ。ああそうそう昨日六ちゃんのところへ泊ったのよ。奥様ってとてもかわいい方よ。仲がいいの、とっても」
蓬莱和子は南原杉子の表情を探ったが、南原杉子は平然としていた。蓬莱和子は、少しがっかりしたのだ。だが、背後の夫に、昨夜のことをきこえがしに云ったことが面白く思えた。
「じゃあ私、失礼してよ。又来ますわ」
蓬莱建介の方に目で挨拶をして、そそくさと出て行った南原杉子。その後。
「どうお」
「お前よりはずっといいね」
蓬莱和子は別に腹をたてなかった。
「ねえ、あれどう思う。ヴァージンかどうか」
「俺の知ったことじゃない」
「ねえ、六ちゃんとらしいのよ」
「で、お前が嫉くというのか、くだらんね。ところで昨夜は、六ちゃんのところへ泊った。それをわざわざ云うあたり、お前の間が抜けてるところさ」
「どうして間が抜けてるんでしょうね。云ったっていいじゃないの」