Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おちぼひろい

落穂拾い・犬の生活

小山 清

Lesen Sie 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) von 小山 清 (こやまきよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.741 Zeichen · 486 Bildschirme

Aozora Bunko

そこから炭を買っていたからであろう。私たちは子供の正直さで、私は小林さんからはじめさんは炭屋から、それぞれ別々に外に出て往来でまた一緒になって学校へ行った。千束小学校は小松橋の交番の前をすこし行ったところ、平野という料理屋の並びに在った。この通りを真直に行けばやがて浅草の十二階下に出るのである。学校の帰りには近道をするために、桜林を囲む木柵を乗り越えて入ってくることもあった。そんなとき公園の樹木の面倒を見ている松つぁんという植木屋さんに見つかると、「この餓鬼ッ。」と大喝一声された。松つぁんは嚇かしに云っているのであるが、私たちは鳴子の音に驚く雀っ子のように、しんから震えて逃げ出したものだ。

のぶちゃんは私たちより一つ年下であった。稚児まげに結っていて、寸の短い着物に前垂をかけていた。上唇がきもちむくれていて、いつもかすかに口をあけているような感じであったが、気になるというほどではなかった。のぶちゃんは学校から帰ると、私の父の許に義太夫を習いに来ていた。物覚えは悪いらしく、学校の成績もいい方ではなかったらしいが、稽古の方もはかばかしくなかったようである。