Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

おちぼひろい

落穂拾い・犬の生活

小山 清

Lesen Sie 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) von 小山 清 (こやまきよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.741 Zeichen · 486 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「おしづさんはいまどうしています?」

「しづやはね、いま新造衆をしているの。」

しづやはその頃江戸一の徳稲弁の下新をしていた。家はまえから土手向うの山谷堀の近くにあった。

「それじゃ、いまでもときどきお家へ見えるわけね。」

「ええ。」

しづは月に一度位はなんとなく私の家に顔出しに来たものだが、往来でもまたよく行き逢った。しづやが家に来ているとき、私が学校から帰ってきたりすると、祖母や母が「そら、しづやの殿さまが帰ってきた。」とひやかすように云い云いしたものだ。しづやも顔を赤くしたし、私もなんだか照れくさかった。道で逢ったときに「御隠居さんやおかみさんにはないしょですよ。」と云われて、仲の町の大慶鮨を一緒に食べたこともある。私はこのしづやの背に負われて大阪へ行った。その頃の私はしづやという発音が出来ずに、「しいや、しいや。」と呼んでいた。

鶴屋の前を通りかかると、店先に吉原の三婆の一人である名代のその家のお祖母さんと、私たちの餓鬼大将であった中学生の実さんがいて、実さんが私を見かけて、「清ちゃん、どこへ行くの?」と呼びかけたのを聞き流して行くと、いきなり後から大きな掌で目隠しをされた。