Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おちぼひろい

落穂拾い・犬の生活

小山 清

Lesen Sie 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) von 小山 清 (こやまきよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.741 Zeichen · 486 Bildschirme

Aozora Bunko

」私はこんな体裁のいいことを書いた。(以後折にふれては、感想を書く機会を与えられた。)一日私の仕事の依然はかばかしくないのを傍にいて見、その人は云った。「お前は眼が悪いんだな。」私はえ? と思った。私の仕事ののろいのは眼が悪いからだと思ってかと思い、私は不審顔に「いいえ、悪くはありません。」と云った。するとその人は云った。「だって、鉄格子が見えないと云うじゃないか。」鉄格子が眼に入らぬなど、妙な云い方をする、とでも思ったのだろうか、その人は一種の眼つきで私を見た。

謹慎の生活、と私は書いた。所長の話の中に、私達がいま謹慎の身の上、そういう言葉遣いを聴いた、それを私はつかったのであった。そう書いた私は自らつつしむような、そうした気持でなどいなかった。(自分をつつしむ、私には終りまでそれが出来なかった。)眼前の鉄格子さえ確とは眼に入らぬ、とはやはりある実感から思いついたまでの言葉であった。ここの舎房は旧いままので、鉄格子の、岩乗な舎房であった。まだ牢の感じの残っているものだった。檻であった。そこにいて私は、そんな異様が心にくるでもなかったのだ。(一つは雑居の暮しのせいであったろう。