Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おちぼひろい

落穂拾い・犬の生活

小山 清

Lesen Sie 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) von 小山 清 (こやまきよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.741 Zeichen · 486 Bildschirme

Aozora Bunko

私はこの人はあるいは知っているかも知れないと思ったが、私が訊きそびれているうちに行ってしまった。

私は喉が渇いて仕方がなかったので、とある百姓家を見かけて、水の無心をした。そして私は水の振舞いをうけたばかりでなく、一夜の宿さえ与えられた。四十代の夫婦とはたちばかりの息子の三人家族だった。ちょうど一日の労働を終えて、夕めしを食べるところであった。私の寝床には湯婆が入っていた。そんな心づかいをしてくれた。あくる朝の飯には、ゆうべ焚いた御飯の冷くなったのを食べた。昨夜は私は腹の空いていたせいもあるだろうが、焚きたての御飯とあたたかい汁と鉢に山盛の沢庵とで食べた夕めしがとてもおいしかった。朝になって食べためしはまるでぼそぼそしていて、ゆうべのとは同じものとは思えないような不味さだった。米の質がよくなかったのかも知れない。この頃私たちが食べている外米の味によく似ていた。私はそのとき、お百姓さんというものは朝夕のおかまいなしにおはちに一杯めしを焚いて、冷たくなってもなんでもなくなるまではそれを食べるのかと思った。朝めしを食べてから、お百姓さんは私を神戸のK氏の処へ連れて行ってくれると云い、私達は電車に乗って神戸へ行った。