Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おちぼひろい

落穂拾い・犬の生活

小山 清

Lesen Sie 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) von 小山 清 (こやまきよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.741 Zeichen · 486 Bildschirme

Aozora Bunko

もともと僕は意気地なしなのです。人と和解するためならば、僕はその人の足の塵をはらうことも辞しないでしょう。

僕はすべてに誇りが持てないのです。自信がないのです。

僕は現在二階の二畳の部屋に寝起きしています。父の稽古部屋の隣りです。(僕の父は浄瑠璃のお師匠さんです)母の箪笥が置いてあり、僕のものでは小さい机が一つあるきりですが、それに僕を加えると部屋は一ぱいになってしまいます。夜僕はここに蒲団を敷いて眠ります。結構寝られます。ここで僕はわずかに夜の時間を楽しみます。稽古の客の帰った後の二、三時間を。調和ある時々。本を読んだり、先生とお話しをしたり……。

緑雨はこんな手紙を書いていますね。

「そうだ、こんな天気のいい時だと憶い起し候は、小生のいささか意に満たぬ事あれば、いつも綾瀬の土手に参りて、折り敷ける草の上に果は寝転びながら、青きは動かず白きは止まらぬ雲を眺めて、故もなき涙の頻りにさしぐまれたる事に候。兄さん何して居るのだと舟大工の子の声を懸け候によれば其時の小生は兄さんに候……。」

今日はいい天気だったので、昼飯を食べてから、堀切の方まで散歩しました。