Japanische Klassiker mit Furigana
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
Lesen Sie 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) von 小山 清 (こやまきよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.741 Zeichen · 486 Bildschirme
」
その人は時にきびしく、時にやさしく、それから、笑ってはいけません、時々お小遣いをくれるのです。
僕は随分迷ったのですが、でも僕の心は強く先生の方に惹かれました。
僕は学校にいた時分、時々授業をエスケープしては、よく隣りの海軍墓地へ、境の柵を乗り越えては入り込みました。墓地の奥の方には広い草地があって、僕はそこまで出かけて行っては、独りの時を送りました。
瑠璃色の水 空に流れ
気澄みて 涼しく
われ ひともとの桜樹の蔭に立ち
その実摘み 押しつぶし
葡萄色 掌を濡すを楽しむ。
僕は草のうえに坐ってこんな詩を詠んだりしました。そしていつも先生のことを思い、傍らに先生を想像しました。先生はやさしい眼差しで僕を見ました。そして僕の話すのを静かに聴いてくれました。「心配しなくともいいよ。」先生の眼は僕に向って、こう云っているように思われました。