Japanische Klassiker mit Furigana
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
Lesen Sie 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) von 小山 清 (こやまきよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.741 Zeichen · 486 Bildschirme
処世の真諦ともなるべき、モラリスト風の箴言を吐漏して、そのノートを埋めてやりたい気にもなったが、芋を食いながら箴言を吐くのも気がさすし、ここは一つ古川柳でゆきたいところだが、虎の威を五種香うりもちっとかり、も思わせぶりな気がするし、……実は芋を食うのに忙しかったのである。
「さあ、食べながら話そう。僕もどしどし食べるから、君も負けないように。藤村先生にいろは歌留多があるだろ。その中に、さ、里芋の山盛り、というのがある。つまり、これだね。これは薩摩芋だけどまあ同じようなものだ。これは僕の想像だが、藤村先生はこの文句を先生のお知合いのある御婦人を見て思いつかれたのじゃないかと愚考するんだ。少くとも僕に於ては、この文句からある種の女性の型を明瞭に想像することが出来るね。里芋の山盛り、この文句から受ける印象は、断じて男性ではない、どうしても女性だ。下手な売卜者めくけど、一つ僕がこじつけて見せよう。どちらかと云うと都会よりは田舎に多く見かけるタイプだ。まるきり田舎者にした方がいいな。これが都会の水で洗われたりするとまた別なものになる。まず健康、この感じは誰にも明瞭だね。