Japanische Klassiker mit Furigana
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
Lesen Sie 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) von 小山 清 (こやまきよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.741 Zeichen · 486 Bildschirme
」
とお婆さんは云った。
私はメリーの産室には、離れの土間をあてることにした。私はまた果物屋から林檎箱をわけてもらって、それで産床をこしらえた。
離れの前の柿の実があらかた色づいた頃、メリーは無事に仔どもを産んだ。仔どもは五匹で、牡が二匹で、牝が三匹であった。被毛はみんなメリーに似ていた。
メリーの表情には、はじめて母親になった喜びが輝いていた。お婆さんもほっとしたし、私もほっとした。
その後、仔どもはみんな順調に発育している。仔どもがそろって互いにもぐりっこをしながら、メリーの乳房にとりついているところは、なんとも云えず可愛い。掌のうえに載せてやると、険難がって鼻をくんくんいわせる。その様子はまるで人間の子供が、「もういい。もういい。」と云っているように見える。
メリーは仔どもに乳を与えながら、誇らしげに私の顔を見上げる。その眼は私に向い、「ね、みんないい仔でしょ。」と自慢しているように見える。
こないだ、お婆さんの孫達が遊びにきたが、そのとき持参のカメラで、私がメリー達と共にいるところを写真にとってくれた。送ってくれた写真を見ると、メリー達のそばに、まぬけづらをした人間が写っていて、それはどうやら私のようであった。